8月6日(日)、成田公民館(宮城県富谷市)にて「地域の未来を考えるフォーラム」が開催されました。コーディネーターは「教育学」を超える「学習学」の提唱者であられる本間正人先生。本間先生は、「人間は学び続ける存在である」という人間観に立ち、Learning Planet(学習する地域社会)の実現を目指しておられます。社会では「最終学歴」を重視しますが、それを更新し続ける「最新学習歴」が大切であると説きます。「学び」というものは学校で教えてもらえることだけではありません。他者とのかかわり方など社会生活を送っていくために必要なすべてを対象として捉えます。学習を繰り返すことで、自分らしさを追究し、唯一無二のその人が形成されるのです。
今回のフォーラムでは、「地域の未来」について考える上で、「課題」ではなく「可能性」を見つけることから始まりました。地域の強みは、唯一無二のまちづくりにつながるからです。グループに分かれて意見交換を行い、その後、各グループからの発表がありました。どの意見が優れているのかを競い合う時間ではありません。それぞれが置かれた立場やこれまで歩んできた人生の中で感じてきたことを尊重し、分かち合いました。本間先生が「短絡的」と「戦略的」の違いについてお話されていました。短絡的とは、「これしかない」という考え方であり、「戦略的」とは、いくつかの可能性や選択肢を並べた上で検討することです。今回参加された方々は、普段、社会や家庭の中で何らかの役割を担いながら生活されているわけですが、フォーラムでは、各々の役割の範囲を超えて、同じ「市民」として互いの声に耳を傾け合う豊かな時間となりました。
コーディネーターの本間正人先生、ご参加を賜りました皆様、酷暑の中ありがとうございました。その人らしく、その地域らしく輝く社会の実現を目指し、今後も、私も一人の市民として、皆様と「共に考え、未来を創る」ことを大切にしてまいります。既に、フォーラム第2弾の開催のリクエストをいただいております!詳細が決まりましたら、追ってご連絡します。また皆様にお目にかかれる日を楽しみにしております。暑い日が続きますが、体調を崩されませんようご自愛ください。
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