2016年、私が住む宮城県富谷市は市制移行をしました。かつて使われていた町役場は改修され、まちづくりの拠点として「富谷市まちづくり産業交流プラザTOMI＋」（通称：トミプラ）が誕生しました。7月1日には5周年祭が行われ、友人と共に参加しました。富谷塾（起業塾）の塾生の方々による発表に触発されました。その中で発表された方が、8月11日に「てつがくカフェを体験しよう」を企画してくださいました。テーマは「普通って何だろう？」でした。哲学カフェは、テーマを設け、その場にいる人たちが徹底的に討論し、対話を進め、発見し、探究する場です。対話を終えて感じたのは、その場に集まった方々と共に、丁寧に言葉を紡いでいくひとときは、実に穏やかで豊かな時間であったということです。哲学カフェが日常の中にごく自然に溶け込むことができたのなら、自分とは異なる存在を通じて、私たちは何度でも新しい自分に出会えるのかもしれません。
