3月23日、病院移転候補地である富谷市において、初めての病院再編説明会が行われ、約200名が参加しました。今回はこれまでの住民説明会とは異なり、黒川地域(富谷市、大和町、大郷町、大衡村)の首長が出席され、各地域が抱える課題についてご説明くださいました。バランスのとれた医療提供体制の整備を目指すことや、富谷市では北部工業団地の整備予定、大衡村では台湾の半導体大手PSMCを建設するなど、今後も人口増加が見込まれることもあり、病院の誘致を行いたいとの意向でした。基本合意前ということもあり、これまで直接説明を受ける機会はありませんでしたが、今回このような時間をいただき大変ありがたく思いました。
県の保健福祉部からの説明後には、意見交換が行われました。移転候補地周辺住民の方、その他の富谷市在住の方、精神障害当事者、富谷市議会議員からのご質問やご意見が寄せられました。当然のことながら「富谷市民」にもそれぞれのご意見があります。県の担当者からは、メリットだけでなく、デメリットも含めた回答があり、他の地域の構想に対する懸念事項を把握することができました。私の解釈を通した説明により、誤った情報を発信することを控えたいと思いますので、後日、県のホームページに公開されるアーカイブをご覧いただけると幸いです。
今回の説明会の開催は、移転候補地の周辺住民が、病院誘致によって自分たちの暮らしがどのように変わるのかを知りたいという思いから始まりました。地域間で対立するような構図をつくるのではなく、疑問や不安を県へ伝え、丁寧に向き合っていくことが大切なのではないかと考えます。最終的に結論をくだす日はきますが、合意形成に向けてどこまでも議論をしましょう。知恵を寄せ集めるためです。時間がかかりますが、それが民主主義です。