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執筆者の写真しずか 平岡

【共有】新病院の移転候補地の需要と検討

更新日:2月27日

移転候補地(明石台8丁目側より撮影)

移転候補地の周辺住民を対象としたヒアリングやアンケートの中で多く寄せられたのが、富谷市への総合病院の誘致を歓迎するが、明石台が候補地であることが理解できないということであった。主に2つの理由が挙げられた。


第一に、明石台は閑静な住宅街であること。移転候補地の周辺は子育て世代が居住している。実際、ハウスメーカーは「静かで穏やかな暮らしが望める」として売り出しており、周辺住民からは裏切られた思いである、不安が募るといった声もあがった。


明石台7丁目側から撮影


第二に、明石台は仙台市に隣接しており、10~20分圏内に複数の総合病院がある。新病院から仙台循環器センターまで3.9km、仙台徳洲会病院まで5.8km、JCHO仙台病院まで6.9kmで移動が可能である。県全域の実情を考慮に入れると、黒川郡大和町や大崎市に新病院が設置されることが望ましいのではないかというご意見も寄せられた。

 

今回は、皆様の疑問にお答えするため、株式会社日本経営が2023年3月に公表した「仙台医療圏地域医療構想推進業務東北労災病院と県立精神医療センターの合築による新病院の具体的な方向性」(資料3)より、「新病院の移転候補地の需要と検討」について一部共有する。

 

〈移転候補地と需要〉

1.カバー人口、アクセス、建設条件等を勘案し、富谷市明石台上向田(63, 600㎡)が妥当と考えられる。

・候補地から自動車移動時間20分圏内(大和町南部~仙台市泉中央)のカバー人口は約17.1万人。

・候補地へ搬送した場合、5分程度の救急搬送時間の短縮(19分22秒から14分4秒へ)が期待できる。

・富谷市は仙台北部道路のI. C. もあり、沿岸地域からのアクセス性に優れ、4市町村の中では鉄道駅に比較的近い。

・メリットは高低差がなく十分な敷地面積。デメリットは盛り土に配慮した建物配置が必要。


 2.新病院について

(1)東北労災病院

機能:がん、脳卒中、心疾患、精神医療、救急医療、災害医療、新興感染症

一般病棟の急性期患者(病気になり始めの時期)推計患者数

283名(2020年)、309名(2025年)、327名(2030年)

336名(2035年)、340名(2040年)

 

(2)精神医療センター

機能:精神医療、救急医療、災害医療

病院全体153人 / 日 一般外来30人 / 日

精神科救急急性期入院科82.5人 / 日 

精神一般15対1入院科61.6人 /

児童思春期入院科8.9 人 /

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